おうちしごと日報

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「数えずの井戸」

京極作品もこれまた久しぶりに読みました。

数えずの井戸

京極 夏彦 / 中央公論新社


32/100

又市や徳次郎が出てくるのが懐かしい~~。巷説シリーズファンなもので。
「嗤う伊右衛門」「覘き小平次」に次ぐ第3弾は
「番町皿屋敷」の京極版アレンジ。
お菊のキャラもただかわいそうなだけじゃないし、
青山家の主人も冷酷なわけではないし。
「嗤う伊右衛門」でもそうだったけど、意表をついた再構築がホント面白いです。

登場人物それぞれの心象風景をかわるがわる描き、
最後にはものすごいアクションシーン。
まるで映画みたいでした。映画化するね、きっと。

ただ、ラストに謎が残ったままなのが気になる!あー気になる!!
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by yurinippo | 2010-05-31 18:01 | book

「SOSの猿」

しばらくぶりに伊坂作品読みました~!
娘が伊坂さんの本は文庫で全部集めるそうですので
それなら新刊読みたいときは図書館で借りちゃおうかな…などと思っていたら
ホントになかなか回ってこない。(涙)

SOSの猿

伊坂 幸太郎 / 中央公論新社


31/100

やっぱり面白いねぇ。
因果関係を突き詰めていくと
関係なさそうな話が最後にぶつかるところとか。
ちょっと時系列が前後してこんがらがりそうになるけれど、
構わず読み進めていけばOK。ちゃんとなるから。

この「結局ちゃんとなる」感が大好きなのです。
全てがものすごく良くなるわけではないですが
世の中そんな上手く行くことばかりではないからなおさら、
小説の中くらいすっきりしたいものね。
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by yurinippo | 2010-05-31 17:46 | book

「アデン、アラビア/名誉の戦場」

断続的に読んでおります。池澤編・世界文学全集。

アデン、アラビア/名誉の戦場 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-10)

ジャン ルオー / 河出書房新社


30/100

↑の作者名はちょっと紛らわしいですね…
「アデン、アラビア」の作者はニザン、「名誉の戦場」がルオーです。

さて今回、池澤編世界文学全集10冊目にして初めて
ものすごい読みにくい文章にあたりました。
背景についての知識がある程度ないと厳しいものがありますね。
ニザンがアデンに向けて出発したのは1926年だそうです。

ワタクシ、恥ずかしながらニザンという名前にも初めて接したのですが、
この書き出し
「僕は二十歳だった。それが人生でもっとも美しいときだなんて誰にも言わせない。」
ってのは何故だか知っていましたよ。
この有名な書き出しの文章から受ける青臭い反抗心とか、
疾走感とか、頭でっかちな正義感の印象とともに。

10年くらい前かなー、一時「自分探しの旅」とかいう言葉が流行らなかったっけ?

もちろん自分というものが異国の道端に落ちていたり、田舎の商店で売っていたりするはずもなく、
それは「いつもと違う環境に身を置くことで、ちょっと客観的に自分を見つめなおす」という程度の意味でしかないわけですが、
ニザンの場合、アデンへの旅は「自分から逃げ出す旅」なのですね。
自分を形作ってきたパリ、あるいは知識階級、あるいは植民地主義、その他もろもろの社会の不正義から逃げ出す旅。

しかも逃げながら、それらに対してとても怒っているのです。

あまりに腹を立てながら旅をするものだから、
目に映るものすべてに社会の不正義を見てしまう。
美しい海や砂漠といった風景にも、アラビアの異国情緒などにも見向きもせず、
古の港町アデン(いまはイエメンにある)の中にも、自分の逃げてきたはずのヨーロッパ社会を見てしまう。

なので感傷的な旅行記などとは一線を画しているのです。

でもなんだろう、こういう旅行記、最近読まなかったかなぁ、、と思いながら読んでいたら、解説にありました。
レヴィ=ストロースの「悲しき熱帯」でしたよ。
レヴィ=ストロースもこの「アデン、アラビア」に影響を受けたんですって。
なるほどー、そうかも!


一方、もう一つの「名誉の戦場」ですが、
打って変わってこちらはとても読みやすい、流麗な文章。
しかしどちらもそうなのですが、
どうしてこうフランス文学はレトリックを駆使するのでしょうねぇ。
バカは読むなってことでしょうかねぇ(悲)
訳注ホントにありがとう(涙)

「名誉の戦場」は家族の物語です。
どこにでもいるような、平凡で幸せな家族。
一見、滑稽にしか見えないおじいさんの頑固さとか、
おばさんの生真面目な宗教心とか。

その裏に過去の悲劇があることを知るにつれ、
切なく愛おしい気持ちになっていきます。

この家族に潜む過去の悲劇とは第一次世界大戦なのだけれども
きっとどの家族にも、こういう物語はあるのでしょう。
平凡さを描いたからこそ、普遍的に思えるのでしょう。

ジョゼフやエミールの最期ではちょっと泣きました。
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by yurinippo | 2010-05-31 17:29 | book

あじさい寺

基本は出不精な私ですが
季節がいいもので連日おでかけしております。ホント、この時期限定。

車で20分ほどのところに、本土寺というアジサイの名所があります。
アジサイはまだだよ、って言ったのですが、
遅すぎるゴールデンウィークをとっている夫が
行ってみたいと申しますので、行ってきました。

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拝観窓口の方にも
「今なにも咲いていませんけど?」と念を押されました。(笑)

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確かにもう少しですねぇ。

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ここなんて、アジサイで埋め尽くされるはずなんですけど。

あ、ちょっぴり咲いてました。白いアジサイが。
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↑この向こう側にみえる菖蒲池も、まだやっと咲き始め、というところ。

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可愛いアマガエル(かな?)発見!!
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睡蓮池にはカメさんもいます。見えるかな?
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ちょうどお花の少ない時期だったみたいですけど、
新緑はとてもきれいでした。
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もみじがたくさんあったので、秋もきっときれいだと思います。

アジサイ満開のときにリベンジできるかなぁ。
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by yurinippo | 2010-05-29 15:07 | diary

「告白」

ずいぶん前に買った積読本をようやく読みました。

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)

湊 かなえ / 双葉社


29/100

中学教師の娘がプールで溺死した事件を
当事者それぞれの「告白」で描き出す。

人間の悪意、というよりむしろ自分勝手さを
これでもかというくらい描いている印象なんだけど、
よくよく考えてみると、この程度の自分勝手さなら私にもある。

実際にやってしまうかどうかというのも、
紙一重なんじゃないかとすごく心配になる。

このように、自分勝手な人間が何人か集まって
何かひとつのボタンの掛け違いで、こういう悲劇は起こり得る。

そこが何とも怖いですね。

でもとてもスリリングで面白くて、
通勤電車の行き帰りと、仕事の休憩時間を使って
一日で読んでしまいました。
なんでこんな面白い本が積読になっていたのか…(謎)
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by yurinippo | 2010-05-26 17:14 | book

「アジアまぼろし画報」

可愛い表紙の鯛の絵に惹かれまして。

ん?鯛だよね?鯉じゃないよね?釣ってるもんね。

アジアまぼろし画報―『ASIA』で見るニッポン

荒俣 宏 / 平凡社


28/100

「ASIA」という雑誌が、昔アメリカで発行されてたそうなんです。
そのまんま、アジアのこと写真と文章で紹介する雑誌なんですけどね。

このカバーページの絵が素晴らしい。
フランク・マッキントッシュによるものなんだそうですが
私この方存じ上げなかったもので
この大胆かつ繊細な絵にちょっと衝撃を受けました。

そしてその内容も、「アメリカ人の目から見たアジア(とくに日本)」で
ちょうど大正時代~昭和初期の風景や人が
写真とともにエキゾチックに、かつ偏見もほとんどなく紹介されているのです。
日本食が食べられなかったり、
「おんぶ」がすごく奇異に映ったりはするものの。

荒俣宏さんもおっしゃる通り
今やほとんど失われた、こうした風景を見る私たちの視線は
当時のアメリカ人となんと似ていることでしょう。

懐かしいけど新鮮。という風に感じるということは
ここに紹介されている日本は、
もうすでに私たちのものではないのですね。

ちょっとさびしいような気も。
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by yurinippo | 2010-05-26 16:51 | book

「中国怪奇小説集」

PCの調子が悪くてblogの更新もままなりません。
そろそろ買い替え時でしょうか…

そういう間に、何冊か本を読みました。

中国怪奇小説集 新装版 (光文社文庫)

岡本 綺堂 / 光文社


27/100

岡本綺堂っていうと「半七捕物帳」ですか。
私、「半七捕物帳」は確か読んだことないのですが、
以前読んだ「百年小説」に入っていた
ちょっと怖い短編がとても気に入ったので
これを借りてきました。

怖がりのくせに怪談好き。(笑)
「雨月物語」が好きでそのため「水滸伝」など読んだクチなので
(もうほとんど忘れましたが)
そういうの想像してたのですが、ちょっと違いました。

因果があって、オチがある。
日本の怪談話はほとんどがそういう形式ですよね。
ところがこの「中国怪奇小説集」には、
因果もオチもない話がたくさん出てきます。

どこそこで、何某さんが、こういう不思議な目に会いました。終わり。みたいな。

よく考えるとこれ怖いですね。

日本だと、恨みや未練を持って死んだ人が幽霊になるので
人に恨まれないように正直に生きて、
きちんと死者を供養している限りにおいてはまず
幽霊にたたられることはないと思うんですけど、
中国ではフツーに通りがかりの人に怪異が襲うのです。

ま、この怪異、弓矢や刀でやっつけられたりするので
そこは救いなんですけど。

思っていたのとずいぶん雰囲気は違いましたが、
日本の「天女の羽衣」や「幽霊が子どもを育てた話」に
よく似た話が出てくるので、
「雨月物語」を引き合いに出すまでもなく
中国のお話の、日本への影響はずいぶん大きかったのでしょう。

あ、「ロミオとジュリエット」によく似た話もあったので、
物語の原型とでもいうべきものは
もしかしたら世界共通なのかもしれませんね~。
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by yurinippo | 2010-05-26 16:34 | book

布施弁天

日曜日、あんまりお天気が良いので30分ほどドライブ。

布施弁天に来ました。
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竜宮城ちっくな三門!
あ、この白い部分、いまはコンクリートになっとりますが、
昔から漆喰で白く塗られていたそうです。


横っちょ工事中…
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こちらの弁天様の像はとっても福々しくて、
いかにもご利益ありそうなんですよー。

弁天様のルーツはインドの水神だそうなので、
それと関係あるかどうか知りませんが利根川のほとりです。
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あ、水面見えないけど、この土手の向こうに利根川流れてます。

そういえば弁天様といえば池のほとりか(上野とか井の頭公園)
海の中(江ノ島)みたいなとこが多いですかね~。
だから竜宮城っぽいのか??

ワタクシ的一番のお勧めポイントは実は鐘楼です。
すごい変わった形なんです。
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八角形の土台に丸い鐘撞き堂、三角屋根…って串おでんでしょうか?(笑)
お寺には時々「多宝塔」という塔があったりしますが、その形ですね。
なんだか可愛いんです、この形。

同じ市内なのに初めて来ました。
お隣のあけぼの山農業公園は何度か来たことあったけど。

門のすぐ前の日本庭園も素敵です。
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たけのこが元気に育っています。

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キラキラした水面の木漏れ日だけを写そうと、
ワザとピンボケにしたのですが、こうして見ると
ただの失敗写真にしか見えませんね…トホホ。

日焼け止めを塗り忘れてヒリヒリする首筋を冷やしながら
夜、窓の外を見ると三日月&金星がこんなに近くに見えました!
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とってもキレイ!!!
これが弁天様のご利益かな~~
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by yurinippo | 2010-05-19 18:23 | diary

「古事記」

先日出雲を訪れたときに「帰ったら日本神話読んどこ」と思ったのをいまさら思い出し
ちゃんとしてて読みやすそうなのを借りてきました。

古事記 (21世紀によむ日本の古典 1)

神野志 隆光 / ポプラ社


26/100

古事記と日本書紀は日本最古の歴史書、なんて習った記憶があるのですが、
これは歴史書というよりは楽しい物語。
解説でも「文学として読むべきもの」とおっしゃってますし~。

「古事記」は上中下巻からなっていて、一番面白いのは神代の記述である上巻。
イザナギ・イザナミの国生みの物語から、
天岩戸や八岐大蛇(やまたのおろち)、因幡の白うさぎとか
有名かつ楽しいお話が詰まってます。

まあ、中巻にもヤマトタケルとか出てきて面白いっちゃ面白いけど。
(ヤマトタケルは関東にまで出張ってきてあちこちに地名つけてます。)

全編を通してメインの話題は「婚姻」です。
誰と誰が結婚して、誰が生まれたか、ということに
ページの多くが割かれています。

読んでいて興味深かったのは
天皇(すめらみこと)が妃を娶るに当たっては、
家柄だの才能だの一切関係なしに、その「美しさ」だけが基準であること。

何だか妙に分かりやすい。

もういっそのこと、現代の婚活もさ、
独身の男を権力と財産の大きさで順位をつけ、
独身の女はその容姿で順位をつけ、
同じ順位の者同士を紹介するシステムとかどう?
(暴論すぎて冷や汗が出る)

美貌を武器に玉の輿に乗ったはいいけれど
旦那の浮気癖に悩んでいる人とか、
貧乏なため不美人な妻としか結婚できなかったけれど
妻がやりくり上手で意外といい暮らしができちゃってる人とか、
そういうカップルもできてしまいそうだし。
っていうか神話にもこういう話ありそうだし!

さも私の発見みたいに思えましたけど、
良く考えたら実際、世の中の結婚てこんな風になってるのかもしれませんね(笑)
神代の昔からなーんも変わらないのかも!

(古事記を読んで婚活に思いをはせるとは飛躍しすぎですな…)
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by yurinippo | 2010-05-18 17:46 | book

お弁当写真!

ずっとお弁当の写真を載せていませんでしたよね。

4月から高校生になった娘がお弁当持ちなので
一応平日はほぼ毎日つくっとります。
作るって言っても、こんなですけどね…。

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ご飯、鮭、玉子焼き、きんぴらごぼう、小松菜と油揚げの煮びたし。


「ほぼ」毎日と言ったのは、
月に一度、長女が自分でお弁当を作って持っていく
「弁当の日」を設けたからです。
彼女の作るのは、やはり冷凍食品や出来てるものを駆使した、簡単弁当。
(母の作るものの劣化コピーしかできないのは私と同じ…)

とはいえ、お弁当づくりの大変さは伝わったらしく、
毎日、空の弁当箱を渡しながら「お弁当美味しかった」と
必ず言ってくれるようになっただけでも、「弁当の日」大成功かな。

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そぼろと炒り卵丼、きんぴらごぼう(続いた!)、ブロッコリー、はっさく。

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麦ごはん、ほうれん草の海苔あえ、スパム炒り卵、ポテトサラダ、はっさく。

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雑穀ご飯、豚小間焼肉、ミックスビーンズのカレー味サラダ、さつま芋の甘煮。


朝って忙しくて、写真に撮り忘れることもしばしば。。
でも写真にとってもなかなか振り返って見たりしなかったんですよね。

で、最近、こんなwebサイトを使い始めました。↓

FoodLog

いや、本当はもっと早く使おうと思っていたのですよ。
思っていたのですが、なんだか朝昼晩に間食まで
オープンになっちゃうのが恥ずかしくって二の足を踏んでいたのです。

しかしこの4/30に正式リリースされたとのことで、
きっとユーザも増えてるだろうし、非公開にしてもいいってことだし、
今週から使い始めてみました。

ご飯食べる前に写メするだけだから簡単!(でもそれを忘れそう…笑)
健康のため、ダイエットのために食事を記録するのは効果的なのだそうです。
確かに、写真に残ると思うと、「あんまり変な食事にしないようにしよう」
という見栄がちょっと働くな。^^;
頑張ろっと。

みなさんも一緒にいかがですか?

と、ちょっぴり宣伝でした。
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by yurinippo | 2010-05-13 17:51 | cooking