おうちしごと日報

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「ポーの話」

中学生の娘は毎日先生の手書きの「学級通信」を貰ってくるのですが
生徒のコメントも、毎日何人分か載っています。
聞かなきゃなかなか話してくれない学校での出来事が垣間見えて
とっても面白いです。
毎日、っていうのは先生も大変でしょうねぇ。ほんと頭が下がります。

その学級通信のコメントで、「ポーの話」を大絶賛していた子がいたので
読もう読もうと思っていたのですが文庫になっていたので買ってみました。


ポーの話 (新潮文庫)

いしい しんじ / 新潮社



「麦ふみクーツェ」「ぶらんこ乗り」「トリツカレ男」など
童話のようだけどちょっとほろ苦い素敵なお話を書くいしいしんじさんなのです。

川に住むうなぎ女たちの息子として生を受けたポーが
泥に流され広い世界へと旅立ちます。

善も悪も、生も死も、美しいものも醜いものも、
金持ちも貧乏人も、すべて飲み込んで世界は流れます。
はじまりも終わりもなく世界は繰り返します。

うなぎ女たちの母性愛にちょっとほろっと来ましたけど
犬爺が好きな人もいれば天気売りが好きな人もいるだろうし
(あと海辺の町の技師も好きだな)
ポーの話はあらゆるものを飲み込んだ世界の話なので共感するところ多数。

「麦ふみクーツェ」と並ぶ傑作だと思いました。

101/100
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by yurinippo | 2008-12-11 14:27 | book