おうちしごと日報

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「麦の海に沈む果実」

恩田陸、もう1冊。
麦の海に沈む果実 (メフィスト・クラブ)
恩田 陸 / / 講談社
ISBN : 4062101696


水野理瀬の、中学生時代くらいのおはなしです。

世間から隔絶された、全寮制の学校。
お金だけはたくさんかけられて、親からは放任された子供たち。
古くてなぞめいた校舎、美しく上品な先生やクラスメイト。

思春期の女の子が夢中になりそうな設定ですね。

私の思春期などずっと遠いところに行ってしまいましたが(涙)
ここのところ原因不明の無気力に襲われている(いつもだろ)私には
序盤から中盤にかけての、諦めと焦燥がないまぜになった理瀬の気持ちが
心に迫ってくるようでした。

…なので、ラストの理瀬の豹変振りには、
なんだか置いていかれたような気がしなくもなく。(苦笑)


そうそう、これ、恩田陸作品の中でも「シリーズ」といえるくらい
他の作品とのリンクが多いです。

読む順番としては、

三月は深き紅の淵を」→「麦の海に沈む果実」→「黄昏の百合の骨
→「図書室の海」→「朝日のようにさわやかに

てな感じかなー。あ、「黒と茶の幻想」も、どこかに入れなくちゃ。
たしか憂理が出てくるもんね。

あー、ここまで読んでやっと恩田陸ワールドが繋がってきた感じがします。
せっかく繋がってきたのに、過去に読んだ話を忘れちゃってるのが悲しいけど。

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by yurinippo | 2008-07-15 12:33 | book