おうちしごと日報

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「りかさん」

「からくりからくさ」に続く、ようことおばあちゃんと、市松人形のりかさんのお話。
年代的には「りかさん」のが先だけど、どっちから読んでもいいと思う。

りかさん
梨木 香歩 / / 新潮社
ISBN : 410125334X

ひな祭りに、おばあちゃんにリカちゃん人形を頼んだら、
市松人形の「りかさん」をもらってしまってがっかり、の「ようこ」。
でもこのりかさん、ただのお人形じゃないのです!!
とっても気立てのいい子なんです。

人形がしゃべる、なんていうと、ちょっと怖いですか?
でも人形は、人の心を映す鏡。
人形を怖く感じるのは、そこに人の情念が染み付いているような気がするから。
本当に怖いのは、じつは人間のほうです。

2章目の「アビゲイルの巻」なんて読むと、人間の罪深さにぞっとして
それと同時に愛の深さに胸が詰まります。

こういう風にして、人形の「りかさん」を通して世の中を知っていくようになる「ようこ」が
長じて「からくりからくさ」の容子になるんですねーーー。納得!

そして、文庫版かきおろしの「ミケルの庭」は、「からくりからくさ」のその後。
まさに情念の絡まりあう唐草模様さながらの「からくりからくさ」人間模様だったのですが
火事に遭ってすっかりリセットされたのかと思いきや……そうでもない。

でも、今回は蔓が、回復への道しるべのような、未来への希望のような存在として
登場するのです。連綿と繋がる命の象徴。
どんなにどろどろしていても、必ず最後には救われる。
やっぱり梨木香歩さん、好きだわぁ。

95/100 ←ノルマ達成まであと5冊かぁ…。ことによると今月中に達成するかも?!
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by yurinippo | 2007-10-11 23:23 | book