人気ブログランキング | 話題のタグを見る

おうちしごと日報

yurinippo.exblog.jp

「蒲生邸事件」

タイムトラベル、っていう設定だけは荒唐無稽だけど
人物がリアルすぎて、なんだか良くあることのように思えてしまう。

蒲生邸事件
宮部 みゆき / 文藝春秋
ISBN : 4167549034



現代に生きてる私たちから見て戦前の日本は
あんな失敗、こんな失敗をしでかして
「当時の人がもっとしっかりしていれば…」などと考えがちだけど
それは卑怯な考え方なんだ、っていうのがテーマ。

その時代を生きた人々は精一杯生きているのよね。
今も昔も人間の本質はそう変わらないのよね。
それを踏まえて現代を生きろと、いうことか。
なんと陳腐な感想しかもてないのかな、私は。

というのも、
この本読みながらテレビで「モーターサイクル・ダイアリーズ」を見てたんだけど、
(なので当然見てないところがある)
それを見ながらも
「国や時代は違っても、人間の営みや社会の抱える問題は
あんまり変わらんなあ。
ゲバラも『ラテンアメリカは一つ』などと言わず
どうせなら『世界は一つ』くらいおっきなこといっときゃいいのに。」
とか似たような事かんがえていたから。

関係ないけど、「革命家」という言葉が持つ豪胆なイメージとは裏腹に
チェ・ゲバラって純粋で繊細で、おまけに病弱なのでびっくり。
by yurinippo | 2006-03-06 12:00 | book