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おうちしごと日報

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「塗仏の宴」

読み始めると止まらないのは読み始める前から分かってるのに、
この分厚さは何なんだ!しかも二冊組。
私に日常生活を送らせない気か、京極夏彦。

文庫版 塗仏の宴―宴の支度
京極 夏彦 / 講談社
ISBN : 4062738384

文庫版 塗仏の宴―宴の始末
京極 夏彦 / 講談社
ISBN : 4062738597



今まで読んだのはシリーズものとはいえ一話完結のようだったのに、
これは今までのを読んでないとダメだし、
さらに続編を予感させる終わり方だし。
「絡新婦の理」を読んでなかったのが悔やまれる。

登場人物が多すぎて、何度も前に戻ったり、
前に読んだ本を思い出したりしながら、
でもやっぱり一気に読んでしまいました。

自分から過去の記憶を消してしまったら、それは自分じゃないのかな…。
なんだかそんな不確かな「記憶」に寄りかかって
自我を形成してる私が実に頼りなく思えて、
読みながら不安で不安で仕方なかった。

最後に「ゲーム」だったとわかってもまだ残る
この宙ぶらりんな感じ。
ほかの本も読めばすっきりするのかしら??
by yurinippo | 2006-02-22 17:20 | book