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おうちしごと日報

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6月に読んだ本

こんにちは。
毎日蒸し暑くてだるいです。
でもそういう時は読書が進むのです。
今月はコミックをのぞいて13冊でした。

yurinippoの本棚 - 2013年06月 (14作品)
鳥と雲と薬草袋
梨木香歩
読了日:06月29日
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どれも面白かったです♪

「ビルバオ・ニューヨーク・ビルバオ」とても良かったです。

スペインという国は、いくつかの言語や文化の異なる地方の集まりでして
そのうちの一つにバスク地方というのがあります。
少しフランスにもかかってるんですけど。

スペインの共通語?標準語?はカスティーリャ語なのですが
カタルーニャ語、ガリシア語などはラテン語を共通の祖先に持つロマンス語なので
違う言語ではあるけれどまだ仲間って気がするのですが
バスク語はもう全然違うんですよね。
バスク人はバイキングの末裔って話もありますし、とにかく全然違う。

しかしバスクの文化、言語が意識的に大切にされ始めたのは
割と最近らしく、このように本格的なバスク文学が日本に紹介されるのも
まだまだ珍しいことのようです。

そのような、少数言語や文化を守る試みを応援したいというのもありますが
しかし内容はとても普遍的といいますか。

バスクという比較的小さな社会の中で生きた著者の家族に、
ここ数十年で起こった出来事を追って行くという極めてローカルなお話なのに
読んで行くうちに、
ああこれは実は私の家族の話だ、と思ってしまう。
きっと世界中の誰が読んでも、自分の家族の話に思えるのではないかな。
読んで良かったと思える本です。


「図解・橋の科学」はタイトルは堅いですがとても面白いですよ!
橋の美しさって(ん?前にも書いたかな?でも何度でも書く!)
その丈夫さ、工法の合理性などを追求した結果
デザイン的にも美しい物が出来上がるって所かなーと思ってるんですが
ここにもちゃんと書いてあった!やっぱそうだよね〜〜

という視点からみているので、私は構造=美しさな
トラス橋(鉄道橋などでよく見られるやつ)やローゼ橋、アーチ橋などが大好きで、
吊り橋はいまいちな気がしてたのですが
(高くそびえるタワーとケーブルの曲線が美しいけれど、
構造的に一番重要なのはケーブルをつなぎ止めるアンカレイジという
デザイン的にはあまり楽しくない部分であるという点で)
世界最長の吊り橋である明石海峡大橋の設計や架設のお話読んでいると
吊り橋すごい!という気がしてきました。

いつか明石海峡大橋はじめ瀬戸内海にかかる橋とか
山口県の有名な錦帯橋を見に西日本へ行かねばなーと決意しました。


で、同時に「アンデスのリトゥーマ」読んでたので
(ネタバレあるので色薄くしとこ)
大昔から大自然と戦う難工事で大勢の犠牲が出てきたことに
思いを馳せつつ(人柱伝説とかもありますよね…)
ありがたく橋を渡ろうと思いましたです。
「アンデスのリトゥーマ」とは人柱つながりっす。


47/100
by yurinippo | 2013-07-04 17:46 | book