おうちしごと日報

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2012年に読んだ本ベスト10 その2

残りの5冊です。

ホッキョクグマ3代の物語。自伝を書く祖母、サーカスの花形母、そして孫のクヌート。他の動物と違う白い毛皮を恥ずかしく思ったりするとことか微笑ましくて好き。


バルガス=リョサご本人がとてもプッシュされてたのでぜひ読みたいと思い手に取りました。
共に大学で学ぶ2人の青年。数年後、1人はTV番組の制作をしながらアマゾンのマチゲンガ族の語り部の謎を追い、もう1人の顔に大きな痣のあるユダヤ人青年はイスラエルへ行くと言って姿を消したまま。
前者の回想や現在と、マチゲンガ族の語り部の語る物語が交互に展開し、交わっていく。
アマゾン先住民の精神世界がなるべく失われずに、文明との衝突がなるべく軟着陸になるように、ってこんなに難しいのか。ペルーにとってのアマゾン先住民のように、内なる異世界との向き合い方が今なお文学のテーマとなることが、悩み深さを表してる気がする。


ああ、皆それぞれの宿屋めぐりをしている。正しい選択をしているかどうかはわからない。主人公だけが弱くて狂っているのではない。とても恐ろしい。


面白かったー!伊藤計劃の未完の作品を円城塔が書き継いだ、ってことですごく楽しみにしてたんですが、その期待は裏切られなかった。良かった。割合はだいたい円城風味80%ってとこでしょうか。
伊藤計劃も円城塔も、登場するガジェットをどれだけ面白がれるか、パロディの元ネタをどれだけ知ってるかが、作品を楽しめるかどうかの分かれ目のような。まあしかし、この作品に関してはそれほどわからなくても、キャラは立ってるし愉快なドタバタアクションもあるし、かなりエンターテイメント性が高いと思いました。
生と死、意識と言葉、語る者と語られる者、などを深く考えさせられました。こないだチョムスキー読んだばかりだったから余計に。


何から書いて良いのか分からない。
「自分探しの旅」って揶揄の対象だけど、これって究極の自分探しだよなー。途轍もない大冒険の末に手に入れた視点と悲しみはほとんど神のものに近いんじゃなかろうか。
もっと若い時にちゃんと読んでおくんだった。


どの本も面白かった。今年もたくさんの良い本と出会えますように。
池澤編世界文学全集の続きをやっつけるのが今年の目標です。
…できるかなぁ。
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by yurinippo | 2013-01-18 15:29 | book