おうちしごと日報

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2011年に読んだ本ベスト10

2011年に読んだ本まとめ、をするの忘れてました!

今年は特に順位をつけず、10冊あげます。

月ごとのまとめの他、ブクログにも感想を書いているので
もしよろしければそちらもご覧下さい。
ちょうど今年は5つ星が10冊だったので、選ぶ作業がカンタンでした♪
読んだ本も、ちょうどぴったり100冊でした♪


ざらざらベタベタの気持ち悪さが読み終わっても取れません。
こんな暮らしをする人はいないだろうけど、何だろうこのリアルさは。
あれほどまでに切望した自由が、いつの間にか価値を失っている。

昨今不況のなかで「手に入るものだけで満足することが幸せ」などという言説を良く耳にするけれど、この本を読んだ後ではなんとグロテスクに聞こえることか!



イタロ・カルヴィーノ,ダニロ・キシュ
河出書房新社
発売日:2009-09-11

「庭、灰」子供の頃の記憶は真珠に似てる。硬くて尖った小石を腹の中に飲み込んで、痛くても吐き出すことも出来ずに何年もかけて柔らかい膜で舐めて丸めてくるんでくるんで、出来上がった美しい宝石。第二次大戦下の東欧、ユダヤ人の父の不在、厳しい暮らしが核だけれど、なぜかやさしい輝きにつつまれているのです。

「見えない都市」マルコ・ポーロがフビライ汗に語る都市の物語。それらの都市が実在するかとか、そんなのはどうでも良くて、語ることそのものが全て。架空の都市は私達の世界の寓意。とても面白かった。何度か読み返しそう。



伊坂 幸太郎
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日:2010-09-23

グラスホッパーの登場人物がまた出てきます。手に汗握る展開で一気読み。あの中学生憎たらしいねー!
ちょうどウルフの『灯台へ』を読んだばっかりだったので蜜柑に好感。



ちょうどこの本を買って読んでいるときに、訳者・選者の池上先生が亡くなったことを知って読み終わることができなくなってしまった。少しずつ少しずつ読んで、とうとう最後まで来てしまった。また最初から読み直す。



ウンベルト・エーコ,ジャン=クロード・カリエール
阪急コミュニケーションズ
発売日:2010-12-17

エーコとカリエールの博覧強記ぶりに圧倒される。が、易しい言葉でユーモアを交えた語りでとても読みやすい。紙の本への愛にあふれた一冊。特に最後の章にはあらゆる本好きの心を温める言葉が。先日読んだ「切りとれ、あの祈る手を」と読み比べると、本礼賛は同じでも、やはり年の功だねぇという感じ。懐がすばらしく深いです。



美しい海と、生き生きとした海の生き物の写真。写真を見てるだけでもわくわくするし、海の知識も自然と身につく良書。装丁も素敵。



素晴らしかった。男の一代記で、女の三代記。波瀾万丈で摩訶不思議、でもこれが南米のリアル。ガルシア=マルケス「百年の孤独」との類似を指摘する人もいるみたいだけど私はそうは思わない。似てるって言ったら桜庭一樹「赤朽葉家の伝説」だわ。



一気読み!
自転車ロードレース面白い。でも怖い。面白さの大部分が危険と隣り合わせのスリルなのだとしても魅力的です。推理小説としても面白いし。あまり内容に言及するとネタバレになっちゃうから書けないのが残念。



様々な場所と、出会いをテーマにした短編集。小さな出会いが忘れがたいものとなる瞬間。どれも好き。



文系暗殺者 vs 言葉を操り人々を虐殺に駆り立てる言語学者。設定も面白いと思いましたが、ディテールがとにかく私のツボ!チョムスキーとか、ケビン・ベーコン・ゲームとか。生成文法や実在の問題みたいに観念的な話をしているかと思えば、SF的ガジェットや戦場のシーンは妙にぬめぬめと皮膚感覚で気持ち悪いし。ラストは衝撃。

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by yurinippo | 2012-01-19 18:15 | book