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おうちしごと日報

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「古事記」

先日出雲を訪れたときに「帰ったら日本神話読んどこ」と思ったのをいまさら思い出し
ちゃんとしてて読みやすそうなのを借りてきました。

古事記 (21世紀によむ日本の古典 1)

神野志 隆光 / ポプラ社


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古事記と日本書紀は日本最古の歴史書、なんて習った記憶があるのですが、
これは歴史書というよりは楽しい物語。
解説でも「文学として読むべきもの」とおっしゃってますし~。

「古事記」は上中下巻からなっていて、一番面白いのは神代の記述である上巻。
イザナギ・イザナミの国生みの物語から、
天岩戸や八岐大蛇(やまたのおろち)、因幡の白うさぎとか
有名かつ楽しいお話が詰まってます。

まあ、中巻にもヤマトタケルとか出てきて面白いっちゃ面白いけど。
(ヤマトタケルは関東にまで出張ってきてあちこちに地名つけてます。)

全編を通してメインの話題は「婚姻」です。
誰と誰が結婚して、誰が生まれたか、ということに
ページの多くが割かれています。

読んでいて興味深かったのは
天皇(すめらみこと)が妃を娶るに当たっては、
家柄だの才能だの一切関係なしに、その「美しさ」だけが基準であること。

何だか妙に分かりやすい。

もういっそのこと、現代の婚活もさ、
独身の男を権力と財産の大きさで順位をつけ、
独身の女はその容姿で順位をつけ、
同じ順位の者同士を紹介するシステムとかどう?
(暴論すぎて冷や汗が出る)

美貌を武器に玉の輿に乗ったはいいけれど
旦那の浮気癖に悩んでいる人とか、
貧乏なため不美人な妻としか結婚できなかったけれど
妻がやりくり上手で意外といい暮らしができちゃってる人とか、
そういうカップルもできてしまいそうだし。
っていうか神話にもこういう話ありそうだし!

さも私の発見みたいに思えましたけど、
良く考えたら実際、世の中の結婚てこんな風になってるのかもしれませんね(笑)
神代の昔からなーんも変わらないのかも!

(古事記を読んで婚活に思いをはせるとは飛躍しすぎですな…)
by yurinippo | 2010-05-18 17:46 | book