おうちしごと日報

yurinippo.exblog.jp

「ナ・バ・テア」

扱っているのは「死」だと思うんだけど
どこまでも軽く、すっきりとしていて、無駄がない。
正確な動作と、明解な論理。

ナ・バ・テア
森 博嗣 / / 中央公論新社
ISBN : 4120035417


初めて、森博嗣作品の中で、いいなと思えた登場人物です。
草薙水素。

映画を見て読みたくなった「スカイ・クロラ」。
図書館の予約待ちの都合で続編のこちらが先に届きました。
時間軸は「スカイ・クロラ」より前のお話なのでちょうどいいかも。

映画の中ではなんだか突っ張っちゃって生意気な小娘、って感じの水素ちゃんですが
空の上ではまさに水を得た魚。
頼るものが自分の腕ひとつ、いつ撃ち落されて死ぬか分からない、
という戦闘機パイロットで、
「キルドレ」という、思春期の姿のまま年を取らない永遠の子供。
…という説明も実はあまりなくて、
でも正直、説明要らないね、これ。

余計なことに煩わされたくなくて、いつも身軽でいたい。
それでも他人との関わりの中では、良くも悪くもいろいろ影響を受けてしまうけれど。
空の上で一人、というのは孤独じゃなくてとても自由なのね。うらやましいです。
魂が、肉体を離れて空に溶けていくようなイメージ。
None but air

63/100
[PR]
by yurinippo | 2008-08-09 11:11 | book