おうちしごと日報

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「夜想」

久しぶりに読みごたえのある本を読んだ。

夜想
貫井 徳郎 / / 文藝春秋

事故で妻子を失った男が、特殊能力を持つ女性と出会い救われる話。

…と一行にするとなんて面白くないんだ。(笑)








(これから読む人はこの先要注意。)

雪藤の不幸に同情はするけれども、
「こんなにも不幸なのはおれだけ」
「遥のことを本当に理解しているのはおれだけ」
みたいな独りよがりがだんだんと鼻についてきて
あーこれは望まない方向に転がり落ちていくなー、と思ったらその通りに!

でもその先は、意外な展開。

最初はむしろ雪藤のがまじめなちゃんとした人で
誰にも分かってもらえない感にも共感したし
周囲の人の無理解に一緒に憤ったりしていたのだけど、
終盤、視点の変化によって、それまで雪藤の見ていたものが
全く違っていたことにすごく驚いてしまいました。

それでも、すごく良いラスト。
特に最後の2ページは、じーんと来ました。

そしてあのおばさん、怖いねー。
貴志祐介「黒い家」とか、宮部みゆき「名もなき毒」を思い起こさせる。

初めて貫井徳郎さん読んだんだけど、ほかの作品も読みたいと思いました。
(もうリストが伸びるのはしょうがないです…読みたい本リストの本を
全部読めるとも思ってません。泣)

3/100
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by yurinippo | 2008-01-22 14:57 | book