おうちしごと日報

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「マイトレイ/軽蔑」

蒸し暑いですねぇ。

訳あって旅行へも行けず気晴らしもできず、
家に家族がいても宿題も手伝いもせずそれぞれに勝手なことをしてるうえに、
私一人こいつらの世話をしなくちゃいけないのはあまりに精神衛生上良くないので
強硬手段にうったえ「お母さんも夏休み」宣言をしたところ、
食事の支度や片付け、掃除機がけくらいは3人で何とかしているものの、
やはりマネジメント的家事が残る。

・今日はゴミ出しがたくさんあるから少し早起きしなくちゃ、とか
・冷蔵庫のあれを早く使いたいのだ、とか
・映画に行くなら時間を調べて間に合うように家を出る、あとお金も下ろさなきゃ、
みたいな部分ができないのだねぇ。
主婦業に完全休養というのは無理なのか。

しかし任せた以上、もう知らんぷりをするしかない。
家の中がめちゃくちゃになろうが知ったことか!
しかし後のことを考えると気が滅入って休養どころではない。
なるべくこのカオスを目に入れないようにするために
私は本読んで暮らします。

マイトレイ/軽蔑 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 2-3)

アルべルト・モラヴィア / 河出書房新社


52/100

ブクログのほうに先に感想書いてしまったので
ほとんど引き写しで失礼します。。。

「マイトレイ」:
ヨーロッパからインドにやってきたインテリ青年と
インド上流社会の深窓の令嬢。
恋に落ちるの「落ちる」が自由落下であるならば、
落下物(アラン)の対象(マイトレイ)への距離が大きいほど
加速度が加わって激突するときの衝撃が大きくなるのは自明の理。

エリアーデはその激突の後遺症として宗教学を極めたのではあるまいか?
なんて言ったらロマンチックすぎ?

「軽蔑」:
小さな思い違い(と夫が思うもの)が重なって修復不可能になる夫婦。
このすれ違いは非常にリアル。
程度の差こそあれどんな夫婦にもあるのだから、
特に男の人は結婚する前に読んどくべき。
というか読んでおいてほしい。
でも女の人も、夫の鈍感さとか、気持ちの伝わらなさへの覚悟のために
読んどくべきなのかもしれない。

著者モラヴィアの最初の妻は「アルトゥーロの島」のモランテ。
そしてこの物語のヒロインのモデル。
モランテの側から見た結婚生活、なんてのも読んでみたいような。
(悪趣味だね、私)

「マイトレイ」はどちらかというと進行形の恋愛に、
「軽蔑」は愛の崩壊にスポットライトが当てられているのですが
どちらも男性目線から書かれており、
しかもその愛の喪失後の姿が驚くほど似通っている点、
かように苦しんでおられる主人公氏たちには申し訳ないんだけれども、
とても面白いです。
(やっぱり悪趣味だわ…)
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by yurinippo | 2010-08-13 18:17 | book