おうちしごと日報

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「アブサロム、アブサロム!」

ちょっと間があきましたが、池澤夏樹=個人編集 世界文学全集の続きです。

アブサロム、アブサロム! (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-9)

ウィリアム フォークナー / 河出書房新社


9/100

泥を含んで流れるミシシッピ川のように
絶え間なく流れる物語にとにかく圧倒されます。
読むのに10日間かかりました。


文字の総量がやたらと多い。

何ページも改行が入らないことがある。

語り手の青年もいろんな人からの伝聞なので
重層構造になってて複雑。

という点をなんとか乗り越えて読んでいくと、
饒舌な南部の亡霊が、クエンティン(語り手の青年)ほか
大勢の人間の口を借りて語る壮大な神話の一節なのだというのが分かります。

ここで語られる男、トマス・サトペンもその亡霊の一人。

プア・ホワイトから成り上がり、裕福な農場主となったサトペンが
そのために犠牲を強いた周囲に破滅させられていく物語。
と言ってしまえば簡単なのですが。

とにかく凄い。そして疲れました。(笑)
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by yurinippo | 2010-02-23 15:05 | book